一般に定番となっている地球温暖化防止活動には、3R(廃棄物削減(Reduce)・再利用(Reuse)・再資源化(Recycle))活動、省エネルギー(節電・燃料の節約・節水・公共交通機関の利用・自給率の拡大など)がありますが、JPCCNの会員は、あえてそれだけのために行動するのではなく、これらの取り組みを常識としてライフスタイルで実践することを前提とし、JPCCNの活動テーマに取り組むことを基本方針とします。
このように、JPCCNが常識として捉えている行動ではありますが、今日の日本の社会では、とても信じがたい実態があります。例えば、暖房20℃以下、冷房28℃以上に設定することが、環境省をはじめとして各団体などでも常識として協力を呼びかけるキャンペーンを展開していますが、それとは裏腹に、多くの家庭や企業ではほとんど実施されていませんし、廃棄物の量もいまだに多く、とくに若年層や男性の間では、マイバッグの持参や再資源化のための分別回収、再資源化製品の購入への協力への関心が低く、ほとんどできていません。信じたくはないのですが、そのようなことは事実なのです。そのうえ、これらの活動は形骸化しているといわざるを得ない状況にあります。今まずすべきこと、それは現実から決して目を背けないことです。人はそれが望むことであれ、望まざることであれ、必ず現実に直面しなければならない運命にあります。だから、今、関心がある人だけやればよいというような空気ではないことを、この地球温暖化問題についてはわかっていただければならないと考えます。決して煽る意図はありませんが、そのようなことは、今、私たちがこの地球上に生を受けている以上、言い切らなければならない状況にあります。あえてそれだけのために言わない、自然に実行するというのは、社会の中で、地球環境のことをとくに意識しない多くの人々が、あたりまえでわかっているはずのことができていない、できていないというのは問題をわかっていないのとほぼ同義だからです。それはもはや「知」の問題ではなく、人としての道徳的な(モラルの)問題となっているからです。JPCCNは地球温暖化防止活動だけに終始する団体ではありません。JPCCNがすべきことすべてが氷山だとすれば、地球温暖化防止に向けた取り組みは氷山の一角、それも氷山の根底の芯の部分の一角です。地球温暖化防止の活動の考え方の確固たる基盤のうえにJPCCNがある、そういっても過言ではありません。
JPCCNがあえて地球温暖化防止のためにすべきことを今、言うならば、それらはJPCCNだからこそできるような提言です。身近な化学製品などについて、物質レベルでみれば、よく言われていることのほかにも、解決のためにすべきことがたくさん見つかります。例えば、塩素系樹脂製ラップフィルムの不使用や塩素系樹脂から他の素材への代替化促進であったり、合成洗剤の不使用と石けんへの代替化による再生可能型資源活用へのシフトと下水処理エネルギーの節減などがあります。
このようにJPCCNでは、地球温暖化防止対策は市民活動の根幹をなすものと位置づけたうえで、物質レベルでの考察からはじまる持続可能な社会の創造に関して、揺るぎない強い信念のもとで建設的な取り組みを遂行する方針です。
太陽系惑星 地球 日本 兵庫県西宮市にて
(2008年5月24日〜26日 神戸市にてG8環境大臣会合開催予定)
2008年5月
日本市民の化学ネットワーク 設立委員会
代表 井田 裕之
地球温暖化防止対策に関するJPCCNの考え方および行動方針