JPCCNのサーベイランス事業(インターネット対応)
誤った化学情報コミュニケーションは誰をも幸せにすることはありません。お互い誠心誠意のコミュニケーションができてこそ、健全な社会システムが成立します。しかし、残念ながら実際の社会には、誤った情報や矛盾がしばしば見つかります。このような状況を見過ごすことは、持続可能な社会の実現に向けた事業に真摯に取り組む事業者にとって、大きな損失につながることにもなりかねません。
JPCCNでは、民間の第三者的監査機関として、公正で安心できるビジネスの実現のために、化学情報や環境保健に関わる任意監査(任意サーベイランス)を随時実施しております。


任意サーベイランスシナリオ例(1)―コンプライアンスが関わる場合
トレーサビリティを明確にできない状況下であるにもかかわらず、有機農産物である旨を掲げて販売する行為はJAS法に抵触するおそれがあるだけではなく、このような状況を放置すれば、正当な有機農産物そのものの信頼さえも損ねかねない、社会的に重大な問題です。このような疑われる状況を確認した場合、JPCCNでは、トレーサビリティ情報の照会を試み、「有機農産物」であることの根拠の提示を求めます。万一説明ができない場合や正当な理由がなく拒否する場合は、客観的に察して虚偽表示の可能性、すなわちJAS法抵触の疑いがありますので、政府の関連機関と連携した解決法を検討することとなります。
科学的根拠のない虚偽表示、それは紳士的な事業者を愚弄し、健全な市民社会の形成を阻害する断じて許されない反社会的行為です。このような不正行為に対して、JPCCNは利害的に中立の立場で、かつ科学的な姿勢で対処します。


任意サーベイランスシナリオ例(2)―JPCCN-CICMS/CRMS不適合是正提案
有機野菜を塩素系樹脂製のラップ包装がなされた形で、しかもその包装材料の種類が把握されていない状態で販売される事例をしばしば確認します。塩素系樹脂の使用そのものは、法令上は問題ありませんが、JPCCNの定める化学情報コミュニケーション規格やケミカルリスクマネジメント規格では、「重大な不整合」として評価されます。環境や健康に配慮するという社会的に重要な意味をもつ有機野菜が、消費されれば必ず廃棄物となり、多くの場合焼却されてダイオキシンの主要発生原因となるような塩素系樹脂包装がなされているという矛盾、有機野菜普及の意義を軽視していると言われても反論できないような状況です。包装材料のLCAまでしっかりと考慮するJPCCNでは、カット野菜などで包装が必要であると判断される場合には、ポリエチレンやポリプロピレンなど、焼却されても有害物質の発生のおそれのない包装材料への転換などを提案し、可能な限り昭和の時代の八百屋で一般的だった無包装での販売形態を提案します。
環境管理のプロフェッショナルとして、JPCCNは包装材料に至るまで抜かりなく、気配りの提案を行います。

任意サーベイランスにご協力をお願いいたします
任意サーベイランスは、マルチステークホルダー(不特定多数の顧客や販売対象物品の生産者など、企業などとの間に何らかの効果を及ぼしうる、社会を構成するいくつかの層)が公正な便益を得られるようにするために行われる公益的な業務です。
任意サーベイランスは、公正を期するため、原則として予告なく実施されます。その際には、法令や社会的良識に基づき、数々の指摘や提案をさせていただく場合がございますが、受審者(企業等)の利益の増進に結びつくように配慮いたしますので、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
任意サーベイランスは、JPCCNの発意(任意)で実施する業務ですので、会員の事業者等の申告により実施される能動受審とは異なり、実施に伴う受審者に対する審査料の請求は一切ありません。また、任意サーベイランスの実施にあたっては、法人会員以外の事業者なども対象となり、従って、会員であるかどうかは無関係で実施されることになります。
対応の状況につきましては、JPCCNがとくに必要と判断した場合は、JPCCNのWebディレクトリ内にて公開させていただく場合がございますので、予めご了承願います。
公正で安心できるビジネスのために